「マットレス選びをしていたら『ポケットコイル』という言葉が出てきたけれど、
正直よく分からない」
そんな方のために、
今回はマットレスの中に入っている「ポケットコイル」について、
できるだけかんたんな言葉で説明していきます。
ポケットコイルってなに?

マットレスの中には、実はたくさんのバネ(コイル)が入っているものがあります。
想像してみてください。
おもちゃ箱の中に、小さなスプリング(バネ)がたくさん入っているとします。
もしそのバネたちが、全部つながって一枚の板みたいになっていたら、
どこか一部分を押しただけで、隣のバネまで一緒に動いてしまいますよね。
でも「ポケットコイル」は、ひとつひとつのバネが、
それぞれ小さな布の袋(ポケット)に、1個ずつ独立して入っているんです。
まるで、たくさんの小さな巾着袋に、
バネが1本ずつ入っているようなイメージです。
だから、隣のバネとはつながっていません。
ひとつのバネを押しても、その隣のバネは影響を受けにくく、
それぞれが独立して「よいしょ」と体を支えてくれるんです。
ポケットコイルのいいところ(メリット)

① 体の形に合わせて、ちょうどよく支えてくれる
人の体は、頭・肩・腰・お尻・足で、それぞれ重さが違います。
ポケットコイルは1本1本が独立して沈むので、
重いところはしっかり沈み、軽いところはあまり沈まない、
というふうに、体の形に合わせて自然にフィットしてくれます。
まるで、たくさんの小さな手のひらが、
体のあちこちを優しく支えてくれているようなイメージです。
② 隣で寝ている人の動きが伝わりにくい
先ほど言ったように、バネ同士がつながっていないので、
ベッドの片方が沈んでも、もう片方にはあまり影響しません。
これはつまり、家族やパートナーと一緒に寝ているとき、
隣の人が寝返りを打ってベッドが揺れても、
自分側はあまり揺れを感じにくい、ということです。
「お父さんが寝返りしても、お母さんは起きない」
なんてことも起こりやすくなります。
③ 風通しがよく、蒸れにくい
コイル(バネ)の中は空洞になっていて、空気の通り道がたくさんあります。
低反発ウレタンのような素材に比べると、熱や湿気がこもりにくく、
夏でも比較的さらっと寝やすいのが特徴です。
④ 寝返りが打ちやすい
バネがしっかり体を押し返してくれるので、体が沈み込みすぎず、
寝返りがしやすいと言われています。
寝返りは、体の同じところがずっと圧迫されるのを防いだり、
寝ている間の体温調節をしたりする、大事な役割を持っています。
ポケットコイルの気をつけたいところ(デメリット)

① お値段が少し高めなことが多い
ひとつひとつのバネを袋に入れて作るので、
他のマットレスに比べると作るのに手間がかかり、
価格が高くなりやすい傾向があります。
② 重たくて、持ち運びが大変
中にたくさんの金属バネが入っているので、
マットレス自体がずっしりと重たいです。
引っ越しのときや、天日干し・お手入れのときに、
一人で持ち上げるのは大変なことがあります。
③ 長く使うと、へたってくることがある
どんなマットレスにも寿命はありますが、
ポケットコイルも使っているうちに、
バネの弾力が少しずつ弱くなってくることがあります。
だいたい7〜10年くらいが交換の目安と言われることが多いです。
④ 水に弱い
中身が金属のバネなので、寝汗や水分が中まで染み込んでしまうと、
サビの原因になることがあります。
防水シーツなどを使って、湿気対策をしてあげると安心です。
どんな人にポケットコイルは向いているの?

ここまでのメリット・デメリットをふまえると、こんな人におすすめです。
- 家族やパートナーと一緒のベッドで寝る人
→ 隣の人の動きが伝わりにくいので、お互いぐっすり眠りやすい - 寝返りをよく打つ人
→ しっかり体を支えてくれるので、寝返りがしやすい - 暑がりで、寝汗をよくかく人
→ 風通しがいいので、蒸れにくい - 少ししっかりめの寝心地が好きな人
→ 低反発マットレスのように深く沈みすぎず、体をきちんと支えてくれる
逆に、
「とにかく体を包み込まれるような、ふわふわの寝心地が好き」
という人には、低反発マットレスのほうが合っていることもあります。
まとめ
ポケットコイルは、
たくさんの小さなバネが1本ずつ独立して体を支えてくれる仕組みのマットレスです。
体にフィットしながらも寝返りがしやすく、風通しもよいので、
一緒に寝る人がいる方や、寝汗が気になる方には特におすすめです。
一方で、価格やお手入れのしやすさという面では、
他のマットレスと比べて気をつけたいポイントもあります。
自分やご家族の寝方に合っているかどうかを考えながら、
マットレス選びをしてみてくださいね。
※ マットレスを変えても寝つきの悪さや体の痛みが続く場合は、
他の原因が隠れていることもあります。気になる症状があるときは、
医療機関に相談してみましょう。


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